第三者の法律上の意味

 法律上の第三者は、日常使われるものとよく似ていますが、場合によって若干異なります。
定義上は基本的に法律関係上の当事者以外の人を指しますが、相続人などの包括継承人以外を指します。
 また、善意の第三者という場合、当事者間の特別の事情を知らないことが前提となり道徳上の善悪は関係ありません。
錯誤など一般的には法律上の外観によって生じたものに関しては、保護されることが多いのですが、登記に公信力がないという理由から保護されないというような場合もあります。
 例えば、AさんがBさんから土地を購入する契約をしたところ、BさんがCさんとも同様の契約をし、Cさんとの契約締結後(Cさんは登記を確認しても契約関係を知ることはできない)先にAさんが登記を済ませてしまった場合、Cさんが先に契約したとしても土地の所有権を主張することができません。
 また、条文によっては範囲を限定されることがあります。
例えば、民法177条では不動産物件の得喪などの変更は必要な登記がなければ第三者に対抗できなとしていますが、不法占拠者などを排除するために、登記がないことを主張する正当な利益を有するものに限定されています。